クラウドブログ

2018.12.16 クラウドシフトの流れにおける重要なポイント

11月28日のオープンセミナーではIBMによるRed Hat買収に関するニュースを取り上げて
参加者の皆さんとディスカッションしました。
このニュースはIT業界を中心に大きな話題となりましたが、この買収はどのような意味
があり、業界各社の今後にどのような影響を与えるのでしょうか?

このIBMのRed Hat買収には大きな注目点が2つあると言えます。

 ●リーナス・トーバルズが言っていた『完全オープン(無料)なLINUXを有料にするの
  か?』『IBMに有利に展開しよとするのか?』ということ。

 

 ●コンピュータのOSとクラウドのOSをIBMが手にしたこと。これでオープンスタック
  が実質上、世界標準クラウドベースになったと言うことができ、IBMはもう一度ク
  ラウドで勝負するチャンスができたのか?ということ。

この2点を踏まえてしばらく『LINUX/レッドハットの行く末』と『オープンスタック

の行く末』を注視して頂きたいと思います。

さて、今回のこういった動きや先日発表されたAWSの「Outposts」から考えてみても、
加速度的にオンプレからクラウドへの移行が進む事が容易に想像できると思います。
現在、約400兆円とも言われている世界のオンプレ市場のうち、現状でのクラウドは
わずか2割以下と考えられています。
この巨大市場がクラウドにシフトしていくわけですが、その中心プレーヤーがAWSだ

とは言い切れません。 IBMが復活する可能性もありますし、全く異なる企業が現れる

かもしれません。

ただ、そのクラウドシフトの流れの中で重要なことは

 

『クラウドによってビジネスの拡張が各段に増える』
『それと並行して従来IT市場がクラウド化して、その顧客を別のベンダーに奪われる
 場面が増加する』

 

ということです。
ビジネス拡張については、最も多いモデルとしては、クラウド化と並行してモバイル
機能の装備の増加がありますが、それだけでなく、今話題の準天頂衛星などもクラウ

ド ならでは様々な拡張が発生し、全く新しいビジネスが創出される可能性が高くなっ

て いきます。
つまり、『ビジネスを拡張する企画力の有無』がクラウドビジネスを行う企業のこれ
からを大きく左右してしまうと言えるのです。
従来IT市場のクラウド化については、クラウドを説明できる人材の育成が重要で、そ

れがおろそかになると顧客は、そうではないベンダーに支援を求めます。それも、IT

企業の経営を大きく左右します。

NCRIが長年、『クラウドプロデューサーが必要である』と説明している背景には、こ
ういった理由があるのです。。
SEが技術的にオンプレからクラウドに切替えるとしても、そこには落とし穴が多くあ

り、かつ、場合によっては単に売上と利益が下がってしまう例も出てきてしまいます。
これからは、売上げが下がったとしても利益を温存できるように、クラウドのメリッ
ト・構造を理解し、お客様と話ができる人材『クラウドプロデューサー』が非常に重
要になっていきます。また、クラウドの用途の拡張性から売上そのものを拡大するこ

とも指向する必要があります。

 

 ●コスト構造で利益が出るということをスタディできるようにすること。

 

 ●戦略的にビジネスの拡張を必ず盛り込んでいくこと。

 

この2つは特にこれからのSIerのポイントになっていきます。

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 ●ネットコンピューティング・アカデミーの詳細
    ⇒ https://ncri.co.jp/academy/

 ●これまで受講された企業様の事例のご紹介
    ⇒ 【事例】アイネット様 

    ⇒ 【事例】NHKメディアテクノロジー様(1回目)      ⇒ 【事例】NHKメディアテクノロジー様(2回目)      ⇒ 【事例】@新潟を開催いたしました! 

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