2017.06.21 【活動】お礼!第3回クラウドトップガンセミナー開催報告
今年も多くの企業にご参加頂き、大盛況となりました。
会を盛り上げてくださった、NCA/東北SaaSのメンバーの皆様、来場者の皆様ありがとうございます!
「クラウド・AI・IoTの変革と準天頂衛星の活用」
〜NCA 活動およびプロジェクト報告会〜
今年も各会合の活動報告と新しいテーマの2本立てでお送りしました。
NCA-Net Computing Alliance活動報告
【1】クラウド未来創造塾 ※旧モバイルクラウドフォーラム
2020年のオリンピック開催を控え、技術のみの議論ではなく、市場や顧客ニーズからクラウド/モバイル/ドローン/IoTを活用した、新しいビジネスをテーマにアイデアソンを実施。
今回はAチームの皆様に発表していただきました。
【タクシーの相乗りサービス-UBERと異なるビジネス】
モックアップアプリまで作成し、プレゼンをしていただきました。まだまだ市場はたくさんありますね。
Aチームメンバーご紹介
【2】EDCI(Extreme Data Center Initiative)
2016年度は、データセンターにおける地中熱利用効果シミュレーションし、その結果について報告を行いました。
参加メンバーの意見
「データセンターに地中熱利用は成り立たないと思っていたが、外気冷房ができない時期や地域では成立することがわかった。非常に価値がある1年だった。」
「地中熱利用はコストがかかりすぎて導入できないと思っていたが、使いかたを検討し、モデルを考えて今後に繋げていくのだろう。」
「データセンターの情報収集のために参加したが、大変勉強になった。」
【3】寒冷地GEDC推進フォーラム-第4世代データセンター構想と基本設計の実現
EDCIで考案された高効率DC技術の普及活動を行っております。2016年度は、世界初となる※当社調べ 3つのエネルギーを活用したデータセンターの具現化に向け実ビジネスで展開するためDEECOP(DataCenter Energy ECO Project)研究会を発足し、ビジネス化の可能性と課題について議論と検証を行いました。
DCから排出される熱を活用するための技術課題のとりまとめや、利用者(植物工場など)の意見をまとめ、構想と基本設計についてまとめました。
また、関連省庁や地方自治体へのアプローチを行ったり、マスメディアなどによる告知活動を通しマーケティング活動を実施することで、GEDC(新潟データセンター)のさらなる付加価値アップと知名度アップに寄与しました。
寒冷地GEDCは津田が発案したものですが、具現化のために10年に亘り国内の100名以上技術者の討議の過程で確立してきたものです。これまで協力いただいた皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。
参加メンバーの意見
「これはビジネスモデルを追求する意気込みのある会で、まだ案件はなかなか取れないが、寒冷地における排熱活用ということで今後展望があると思う」
「実際の植物生産者の情熱に負けないよう、実現に向けて頑張りたい」
「(外気冷房のDC利用について)まさかこんなことが本当に実現するのか?と思っていたことが実現してびっくり!それが楽しい!」
世界初「超高効率データセンター」の具現化
株式会社データドック 代表取締役社長 CEO 宇佐見 浩一氏
これ以上ない堅固で液状化リスクのない地盤に、地下2mの基礎工事や水害対策のための2.5m擁壁工事の様子を動画で見せていただきました。
新潟だからこそ実現した外気と雪氷のハイブリッド冷房システムに加え※前世代GEDCよりさらに効率化、IT機器から排出される熱を余剰エネルギーとして植物工場等に活用する「超高効率データセンター」の実現に向け活動しています。
これまでのデータセンターとは異なるデザイン性のある内装にこだわりカフェも併設しています。電力、床耐荷重、回線の速さなど、お客様のニーズに柔軟に対応できる体制でいます。
ぜひ新潟の世界初のDCを応援し、みんなで利用・活用してください。
「クラウド・AI・IoTの変革と準天頂衛星の活用」
【1】特別講演|準天頂衛星4機体制での高精度衛星測位時代に向けて
野村総合研究所 未来創造発センター 主席研究員 三本松 進氏
2010年に第1号機が、今月1日には2号機が打ち上げられ、今年中に残りの2機が打ち上げられる予定です。準天頂衛星4機体制となれば、日本は世界に先駆けて「高精度衛星測位時代」となり、GPS単独測位では10m程度、マルチGNSSの測位でも2m程度あった誤差が、一気に数センチまで誤差が改善されることによって、衛星測位データを利用するビジネスがAIも活用されながら展開されていくことが予測されます。例えば地図の高精度化や3D化が可能となり、それを利用した位置情報サービスが可能となるなど、11の産業分野別の今後の展望についてお話しくださり、新しいビジネスのヒントやアイデアを、皆さん熱心にメモされていました。
【2】パネルディスカッション
野村総合研究所 未来創造発センター 主席研究員 三本松 進氏
ソフトバンク株式会社 首席エバンジェリスト 中山 五輪男氏
NCRI株式会社 会長/NCA代表 Ph.D. 津田 邦和
毎年人気のパネルディスカッション。
今回は、高精度衛星測位情報とクラウド・AI・IoTの今後の展望について、特別講演でご登壇いただいた三本松氏と、ソフトバンク 首席エバンジェリスト 中山 五輪男氏と、具体例やショッキングな映像(笑)とともに解説してくださいました。
日本は後れを取っていると言われるIT、AI活用ですが、高精度衛星測位情報の提供・利用によって、一気に新ビジネスが展開していくと津田から・・・
「まだまだ自分たちには関係のない話…」ではなく、もう数年後には開始されるサービスの準備が着々と進められています。
NCAのクラウド未来創造塾では、準天頂衛星を基本テーマにビジネスアイデアソンを実施し、ビジネスアイデアを創出していきます。
クラウド時代に必要な人材とは
【1】富士通K5の事例とSIer-CIer移行に必要な人材・ノウハウ
NCRI株式会社会長 Ph.D. 津田 邦和
クライアントから依頼されたことを提供していた従来の受託型ではなく、クラウドの普及進展とクライアント企業内の世代交代により、市場からユーザニーズとクラウドビジネスを把握し、最適化してサービスを提供する提案型でなければ生き残れない時代です。そのためには、クラウドの基礎知識はもちろんのこと、メリットデメリットを正しく理解してクライアントに伝える技術や、建物インフラ・ITインフラ・通信・ソフトウェアまで含めた「技術を組み合わせる」能力、業際的なノウハウを持ち、戦略的に構築できること、そして新しいビジネス提案ができる人材・ノウハウが求められています。ぜひ私たちが提供する議論の場で情報・アイデア・技術を共有しあい、総合力を高めてビジネスにつなげていきましょう。
クラウドのメリットについてご説明したシーンでは、皆さん画面の写真を撮る姿も。
知名度は広がったものの、提案はまだまだこれからのようですね。
【2】クラウドプロデューサー育成事例 ~NCRI熊谷恵津子物語~
全くの異業種からIT業界へ。津田さんのスパルタ教育と、関わってくださった皆さんのおかげで、IT無知の私でもクラウドプロジェクトを立ち上げることができました!
現在では、ユーザ企業様にクラウド提案を行い、地域メディプラットフォームにおける付加価値を創出するプロジェクトを進めています。これからはアイデアと提案力があればビジネス化ができる時代。
新規事業を立ち上げた経験とNCRIでの経営経験を活かし、IT企業の皆様と新しいアイデア創出をしてまいります。
ご一緒にビジネスを広げていきましょう。
#世の中にもっとITクラウドを!!
NCAアワード2017
1年間NCAの功労者を発表しました。今年の受賞者は下記のみなさまです。
新しい技術、新しいアイデアのご提供、会合の盛り上げをありがとうございます。
【1】クラウド未来創造塾
セキュアスマート株式会社 日高さま
クラウド未来創造塾の特徴とも言えるグループアイデアソンにおいて、会合以外での打合せを行うなどしてメンバーのモチベーション向上に尽力してくださいました。
そのおかげで、年齢や役職を越えて闊達な意見が出るようになり、自主的に活動する会合となりました。
2017年度も引き続きよろしくお願い致します。
【2】EDCI
株式会社安藤・間 岩本さま
データセンターにおける地中熱の利用検討において、建設の立場から様々な意見とアイデアをご提供頂きました。
その結果、より具体的で提案可能なレベルの研究結果にまとめることが出来ました。
2017年度も引き続きよろしくお願い致します。
【3】寒冷地GEDC推進フォーラム
河村電器産業株式会社 水嶋さま
寒冷地GEDC推進フォーラムの研究テーマとなったDEEECOPにおいて、排熱利用の対象となる植物工場事業者様をご紹介頂きました。環境にやさしく新しい技術を有するアクアポニックスはデータセンターの排熱利用との親和性も良いようです。研究自体はまだまだ続きますので、今後ともよろしくお願い致します。
お忙しい中、たくさんの方に来場いただき誠にありがとうございます。
7月1日から10周年!世の中に貢献できる企業を目指し、これからもスタッフ一同精進します。